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第104回兼題
『梟』・『竹馬』
全投句数: 21 句   選句&選評: 23 票


天
5点句

龍玉、泥亀、うそ鳥、南美たかし、ポメロ親父選
梟を眠らせ朝は歌いだすみかりん
★ しだいに明るくなってくる朝。どんな声でどんな歌を歌うのか。そんな童話の中にあるような森に行きたくなった。 (龍玉)
★ フクロウの先祖はおおよそ1億年前、白亜紀に生存競争の激しい「昼」の世界から「夜」の世界へと移り住むようになり、それにともない体つきは、きわめて特殊な進化をとげて来た。
夜の世界を支配したフクロウは人々が寝静まろううとする頃、大きな声で鳴いて人々にいろんなイメージを植え付けて生きて来た。
朝の来ない夜は無い、朝ぼらけ以後フクロウは営業活動を休止とし昼の世界に主導権を譲り渡すのである。自然の摂理を切り取り、句にした点に多いに喝采をおくるものである。 (泥亀)
★ 下五は少し季節外れのようですが、細かいことは気にしない。 (うそ鳥)
★ 夜明けの瞬間をとらえた句か?目の付け所に一票。 (南美たかし)
★ 梟の静寂と夜明けの声の対比がよろしいと思いました。 (ポメロ親父)
◆ これだけ詩的な世界を紡ぐことのできる作者なら、まだまだ推敲の余地がありそう。 (チィープ・インパクト)
◆ わかりそうでわかりませんでした。 (牛鈴)

風酔花、章友、みかりん、手湖鶴、チィープ・インパクト選
梟やホテルのバーの灯り初む錫樹智
★ 森の中のホテルに灯りがともりはじめる頃・・・なんてロマンチック! こんなときに愛を囁かれたらイチコロですね。 (風酔花)
★ 梟とホテルのバーの灯りという、飛躍でも飛躍しすぎでもない取り合わせが読み手のイメージを広げる。 (章友)
★ 木の枝に止まっている梟の姿とぽつりぽつりと灯り始めるホテルのバーの灯が良いハーモニーをかもしだしていると思い一票です。 (みかりん)
★ 一読、夜の街の「梟」という看板に灯りが点るのを想像してしまいましたが、「ホテルの」と限定されたところに、室内のかすかな明るさや安らぎが感じられ、梟のイメージがひろがりました。「バー」から「止まり木」の意味合いも含まれているのかなとおもいました。 (手湖鶴)
★ 雰囲気があって好きな句です。ホテルを包む森林の空気、森からの梟の視線を感じます。日本なら那須辺り、海外ならカナダ辺りかなあ。。 (チィープ・インパクト)
◆ この梟は鳥類でないところがこの句の眼目。 (うそ鳥)
◆ 梟=夜のイメージの句だと思います。ちょっとわかりやすすぎるかも。 (牛鈴)
◆ いいですねえ〜北海道旅行かなあ。自然の中のすてきなホテルに違いない。大人の旅って感じですね。行きたいよお! (木琴)


3点句

ネジバナ、蛍子、空山選
竹馬の名手も今や杖選ぶうそ鳥
★ きっと選んだ杖は竹なんでしょうね。 (ネジバナ)
★ 過去も現在も健康で元気な姿が、杖一本であらわされて面白いです。 (蛍子)
★ 元気で老後をすごしたいものです。 (空山)
◆ うーん、うちの父もそうなんだが、杖は嫌いだと申しておりました。 (龍玉)
◆ 「弘法筆を選ばず」という故事を踏まえているのでしょうか。年をとったら杖もいいものが欲しいのでしょうね。 (牛鈴)
◆ 昔のやんちゃ娘も今は温和なお婆さん。時の流れを感じます。 (手湖鶴)
◆ 例えば「竹馬に乗りしお転婆古希の席」の句との類句感。オリジナリティという観点では苦しい。 (チィープ・インパクト)


2点句

ザッパー、Shinobu選
竹馬の足の高さを競ひけり南美たかし
★ 想像するとおそろしい(笑) (ザッパー)
★ 子供のころ竹馬で遊んだ実感が篭っているとかんじました。 (Shinobu)
◆ 子供の頃、「カラー竹馬」で高さを競った記憶があります。 (牛鈴)
◆ 竹馬は難しい兼題だと思います。この句は素直に遊んでいる景をよまれていて、その様子もよく伝わってきます。難をいえば、分かりやすすぎることではないでしょうか。 (木琴)
◆ そんな子供時代もありました。 (チィープ・インパクト)

和楽鼓、金魚選
梟の目ン玉星を近づけて泥亀
★ 星をも吸い寄せてしまうくらいな眼力は、すごい。 (和楽鼓)
★ 「目ン玉」という言葉がふくろうの目の形と表情と空との距離感とを絶妙に表現していると思います。 (金魚)
◆ 着眼は良いのですが。 (うそ鳥)
◆ 梟は目が大きいので、星を近づけているように見えるかもしれませんね。 (牛鈴)
◆ 目が星を引き寄せてくるという発想が新鮮で魅力的でした。目ン玉という言葉がちょっと元気がありすぎて、詩的世界が少しずれてしまった感じがしたのですが、ぎょろっとした目を思わすのなら、やっぱりこれがいいのかな・・。 (木琴)
◆ 魅力的なんだけど掴みきれませんでした。 (チィープ・インパクト)


1点句

牛鈴選
梟や子等は気づかぬ親の恩Shinobu
★ 子供って親の恩はわからないものです。私もそうでした。知恵の象徴と言われる梟という季語がよく生きていると思います。 (牛鈴)
◆ 個人的に中、下がタイムリー!! (チィープ・インパクト)

錫樹智選
夜明るし梟に闇うばはれて牛鈴
★ 夜も煌々と灯のともる暮らしは、梟が森に闇をガメ込んでいるためであった。お陰で現代人は寝不足です。 (錫樹智)
◆ 気になった句ではあるが、説明的感じた。 (南美たかし)
◆ 梟に闇うばはれてというフレーズは好きです。すてき。(ところで奪う?ふ?活用形が分からない〜)上五が中七以降の結果報告みたいでもったいないと思います。 (木琴)
◆ 夜と背中合わせの明るい幻想と現実に惹かれる。抽象的過ぎるきらいはありますが好きな句です。 (チィープ・インパクト)

木琴選
竹馬や砂の銀河を放浪す龍玉
★ 竹馬で遊んでいる様子の描写としてとっても新鮮でした。そのうちに竹馬自身、夜になるとこっそり広場で遊んでいるのかもしれないとよめてきて、一気に想像の世界が広がり、このメルヘンにぐっときてしまいました。 (木琴)
◆ すいません。ピンと来ませんでした。 (牛鈴)
◆ 私も「竹馬」から砂漠や砂丘を連想しましたが、うまくできませんでした。「トロイの木馬」が頭にあったのでしょうか? (手湖鶴)
◆ 「放浪す」は硬い表現。「さまよへり」ぐらいの着地のほうがよかった気がします。 (チィープ・インパクト)

風翔選
梟の声や退路を失いぬまほろ
★ 早速ネットで梟の声を聞いてみました。それぞれに鳴き声は違っていましたが、そのうちの一つに、ほら貝の様に鳴いていた梟がいました。暗闇で活動する梟自身を奮い立たせていたのかもしれませんね。 (風翔)
◆ いつの間にか包囲されていました。 (うそ鳥)
◆ 梟は西洋では知恵の象徴ですが、退路を失った自分の愚かさを梟に笑われているような気がしているのでしょう。「梟」という季語の、象徴としての取り合わせといしてはよく合っているような気がします。 (牛鈴)
◆ 心象風景として鑑賞しました。ゆるーい悪夢のはじまりみたいです。でも、前進するしかないということか。とすると悪夢というより冒険か? (木琴)
◆ 梟の鳴き声に退路はなく、闇の中を前進あるのみ。あと少し手がかりがあれば、危機感が増すとおもいました。 (手湖鶴)
◆ 童話に迷い込んだ子供?!これだけの情報で読み解くのは難しい。 (チィープ・インパクト)

えるも選
竹馬の一歩一歩に犬の耳章友
★ 情景の中に竹馬を操る音が聞こえるようです。その度に犬の耳がピクピク動く様子がとても好きです。 (えるも)
◆ 竹馬に犬が近づいて来てるんでしょうか。好奇心いっぱいの犬がかわいい。 (龍玉)
◆ 飼い主の竹馬の音に、犬が耳をそばだてているという光景でしょうか? (牛鈴)
◆ 犬の耳がいいですね。老犬なのかな。もう竹馬へじゃれあいに行ったりはしないけれど、音には反応しているワンコ。優しい日ざしも感じられます。 (木琴)
◆ ピクリピクリ・・。犬も一緒に遊びたいのかな? (チィープ・インパクト)

南骨選
梟の頭はありて顔はなし萬屋 万作
★ 昼の梟の雰囲気なのだろうか?意味が先行する句が多い中で、分からなさ加減に惹かれました。 (南骨)
◆ これも常套句、でもこちらは本当に初めて発見したような感動がある。 (うそ鳥)
◆ 梟が頭だけ向こうを向いている光景なのですね。面白い表現だと思います。 (牛鈴)
◆ 真後ろにあります。 (チィープ・インパクト)

自分の選評が載っていないという方がいらっしゃいましたら
早急にお知らせ下さい。

※ まほろ選 ※

匿名で投句を発表した上で選句&選評を募っていますが、私は立場上、どれが誰の句か分かっているということで、選句の票数には数えずに「まほろ選」という形で別にして、選句&選評を紹介させていただきます。
良いと思った句を選んではいますが、あくまでも私自身の好みです(^-^;

※「まほろ選」の句には、互選票数による点数とは別途、
累計点数ランキングの集計時に1点
を差し上げます

竹馬の一歩一歩に犬の耳 章友
竹馬の音に着目する感性に一票。決して響く音ではないながらも独特の硬質感を伴う音に、ピクピクわずかに反応する犬の耳。おそらく伏せて寝ている犬が、起きるほどの刺激ではないのだろう。視点としては、竹馬に乗っている人物を、すぐ側で、犬の横で見ている人物か……。
無点句

梟や落雷木でかくれんぼ和楽鼓
◆ 「落雷木」というのは、雷で倒れた木のことでしょうか。あまり使わない言葉なので、取れませんでした。 (牛鈴)
◆ なんとメルヘンチック・・♪ (チィープ・インパクト)

竹馬に乗りしお転婆古希の席風酔花
◆ 森光子さんをイメージしました。最近の古希の人って竹馬に乗れるかも知れないね。 (龍玉)
◆ お転婆も古希になったということですね。もうひとひねり欲しいような気がします。 (牛鈴)
◆ その記憶を留めている相手もご長寿♪まずはめでたし♪♪ (チィープ・インパクト)

チラシの隅竹馬乗って見ませんか蛍子
◆ スーパーあたりのイベントですかね。ちっちゃなイベントで竹馬がかわいそう。 (龍玉)
◆ そんなチラシもあるかもしれませんね。 (牛鈴)
◆ 変な句です。変な句は立ち止まってしまいます。いったいどういうお誘いなんだろう。不思議な旅人からのお誘いみたいです。 (木琴)
◆ 竹馬で遊ぶ子供を見ることはほとんどなく、こんな催しがあっても不思議ではない気がします。「経験してみませんか」の意味だとおもうのですが、もしかして「竹馬に乗って、高みから辺りを見回してみませんか」の意味でしょうか。 (手湖鶴)
◆ 怪しい広告。。 (チィープ・インパクト)

竹馬の節目超えをる手垢かなザッパー
◆ 節目と手垢の取り合わせが面白いと思いました。「超えをる」という表現が詠めませんでした。 (風翔)
◆ 節をまたいで手垢がついているということなのでしょうか。竹製の竹馬を見たことがないので、わかりませんでした。すみません。 (牛鈴)
◆ すみません、写生句の感慨が伝わってきませんでした。一重に季語に対する読み手の経験不足です。 (チィープ・インパクト)

梟の貌くるりんと元どおりチィープ・インパクト
◆ 常套句、今まで何千、何万詠まれたのでしょう。 (うそ鳥)
◆ 梟の顔は真後ろが向けるそうですね。この句は、事実の報告に留まっている気がしました。 (牛鈴)
◆ ほんとくるりと回るんですよね、ただ一回転はしないんでしょうけど。 (木琴)

静寂の森を見守るしま梟ネジバナ
◆ シマフクロウはアイヌの守護神ですからね。これも当たり前すぎるか・・・? (牛鈴)
◆ せっかくの「しま梟」というオリジナリティーを上、中の抽象が受け切れてないと思いました。 (チィープ・インパクト)

竹馬の五対五キックオフの笛ポメロ親父
◆ 竹馬でフットサル?楽しそうですが、想像できませんでした。 (龍玉)
◆ 「竹馬サッカー」ですか?面白い光景ですね。 (牛鈴)
◆ こんな競技があるのですか?縺れて危ないかも・・。 (チィープ・インパクト)

梟のいまはのきはの欠伸かな南骨
◆ 「いまはのきは」がなかなか「今わの際」と読めませんでした。私なら欠伸をひらがなにします。 (龍玉)
◆ 簡単には解釈できない句ですが、でもこういう世界は好きです。 (牛鈴)
◆ これも不思議句ですねえ。こわいような不思議なような欠伸ですものね・・・。メビウスの輪みたいで、どこに行き着くのかわからない〜。 (木琴)
◆ ソレハハタシテアクビダッタノ・・? (チィープ・インパクト)

竹馬のたれかれの時こぼしたる手湖鶴
◆ 難しいです。「竹馬の友」の時代から、記憶を失いながら今まで生きてきたということなのでしょうか? (牛鈴)
◆ 抽象的で掴みきれませんでした。 (チィープ・インパクト)

屋根の上梟の影今夜二回目のこな
◆ 忍者のような梟。2回目の意味がわかりません。 (龍玉)
◆ 破調の効果が今ひとつわかりませんでした。 (牛鈴)
◆ う〜ん・・、状況説明ですね・・。 (チィープ・インパクト)

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